鹿児島でフォーラム
フォーラムへの参加と
意見交換会のために鹿児島へ出張する
奄美市社交飲食業組合と建築士会青年部の皆様の先進地視察に
僕も同行させていただきました。
先ずは鹿児島市中央公民館ホールで開催された
鹿児島市中心市街地活性化フォーラム
「まちをつくろう!Yes We Can」
についてご報告します。
開会までの時間は市民サークルによる
マンドリン&ギターの合奏。
慌ただしいスケジュールの中
豊かで贅沢なひと時を堪能させていただきました。
鹿児島市中心市街地活性化協議会
友清 会長による開会あいさつ
鹿児島市
森 市長による来賓あいさつ
(株)日本政策投資銀行 地域振興部
参事役 藻谷氏による基調講演
「どうなる?どうする?鹿児島の中心市街地」
政府発表によるデータ(事実)と
抑揚を付けながら話される講演は
エキサイティング!
いきなり
「中心市街地は必要ないのではないか?
天文館は必要ないのではないか?
(参加者以外の)人に聞いたら必要ないと答える人が多いのではないだろうか?」
という質問からのスタートで
会場に緊張感が走る中
「駅前の大型商業施設だけや
郊外の大型店のみが栄えている都市は全国から注目されなくなる!
佐賀がいい例だ!」
「佐賀には実は美味しいものがいっぱいあるが
特徴のない地味な県で
佐賀自体が全国から必要ないとまでいわれてしまっている」
「大型商業施設しかない殺風景なとこなら
二度と行きたいとは思わない
鹿児島には天文館があったから(NHK大河ドラマ)篤姫を活かせた!」
と佐賀県を事例に挙げながら、講演を続けられました。
(佐賀県の皆様、ならびに佐賀県ファンの皆様、申し訳ございません。
僕の言葉ではありませんが、不快をお詫び申し上げます。)
ココまで書いてしまったので
以下に
印象に残った言葉を
僕のメモから抽出して少しだけ書き出してみますね。
、、、の前に藻谷氏のことば説明から
○若者:0~64歳まで
一般的に労働で収入があるとされる15~64歳と
その予備軍
国勢調査の区分である0~14歳と15~64歳までの2カテゴリーの総称。
○高齢:65歳以上
国勢調査の区分で一般的に労働での収入がないとされる。
ちなみに
高齢者が人口比率の7%以上を占める現象を高齢化社会。
高齢者が人口比率の14%以上を占める現象を高齢社会。
それではスタート♪
【人口編】
「鹿児島は全国でもまれに山に団地を造ったり
海を埋め立てたりしている
土地が足りなかったからだ」
「鹿児島市は合併しているが元々合併していたとして
5年間で人口が増加している
しかし密かに若者は減っている
なのに土地を広げるから
空き店舗や空き家が増えている!」
「これは鹿児島だけでなく福岡も東京も同じだ
日本は異常に高齢社会」
「未曾有の不況と言っているが
いざなぎ景気越えなんてことはなく
実体経済は元々不況
高齢者だけが増えているからお金を使わないから当たり前」
「若者が減っているのだから物が売れないのは当たり前」
「高齢者が増えて若者が増えないのは意外と困らない
外国(の事例)では若者が増えて仕事を作らなければならず困っているが
日本の将来は仕事余りとなる」
※医療と介護
「(戦争体験者でない)これからの高齢者はお金を持っているが
高齢者はお金を使わない」
「寿命が伸び相続年齢も平均が60歳以上となるので
相続しても使わない」
「若者が減っても仕事が余るので
給料を40%UPさせると実体経済に影響はない」
したがって
「車に頼らず歩いて暮らせる
お年寄りの住みやすいまちづくりが必要
高齢者をターゲットとした観光開発が必要」
【売上げと雇用編】
「大型店の進出などにより
鹿児島は90年に比べて売り場総面積は3割増だが総売上は減」
※売り場総面積とは商業施設内の通路などを除いた純粋な売り場の総面積
「過当競争による収益の悪化によりパートやアルバイトを含めた雇用も減
大型店こそ効率重視なので郊外に大型店を作っても雇用は増えない」
「東京の一人勝ちというイメージがあるが
東京本社のネット通販を含んだ総売上げさえも減少している」
【観光編】
「観光客数の増減で一喜一憂しているがそれは意味のないこと
100人来ても1円もお金を使わなければ実体経済に影響は全くない
それよりも10人が10万円ずつ使えば100万円の経済効果がある」
「観光客がどこにでもあるような大型店に行っても面白い訳がない」
「観光にも売上げ/経済感覚が必要だ」
【まとめ】
「根(家)があって
葉(企業の事務所)があって
茎(病院、学校、役所、集会所)があって
花(お店)が咲く
しかしお店も頑張らないと花だけ咲かない雑草になる」
「雑草は面白くないので誰も見向きもしない!」
なるほど!
このご講話を
海外離島である奄美に落とし込むとどうなるのでしょうか?
そしてシンポジウムへ
読まれている方もそうだと思いますが
書いている僕も疲れてきたのでシンポジウムの内容は割愛させていただきます。
もちろん素晴らしい事例が沢山でましたが
課題は共通でした
・いかに参加者を増やすか
・資金調達
とくに参加者の問題は
不況とオーバーストアで収益が悪化し
人手不足のためだそうです。
さて
海外離島奄美大島の都市機能を担う
なぜまち
このなぜまちからお店や飲み屋が無くなり
藻谷講師のおっしゃる「雑草」となってしまったら。。。
80歳を過ぎても自分で車を運転して
大型店に買い物に行かなければならない状態になってしまっていたら。。。
藻谷講師のロジックからいけば
景気はこの先益々悪くなるのでしょう
正直
僕のなかで「右肩上がり」という言葉は既にファンタジーです
しかし
なんとか下げ止まり出来るよう
なんとか下げ幅が緩やかになるよう
なぜまちLife
奄美Lifeが
少しでも楽しくおくれることに寄与できるよう
もっと勉強して頑張らねば!
このブログをご覧の皆様へ
なぜまちや奄美が
少しでも明るく
楽しくなるアイディアがありましたらご教示下さい。
よろしくお願いします。
最後にもっとも印象に残った
藻谷講師の言葉を書きたいと思います。
「日本人は実は
事実に目を向けず人の意見しか気にしない
意見は意見でしかなく
いくら聞いても意味がない
事実が大切」
[…] 鹿児島市中心市街地活性化フォーラム「まちをつくろう!Yes We Can」 終了後に市内のホテルにて […]