シリーズ 世界自然遺産と奄美

奄美大島世界遺産センター

奄美市住用町にあるマングローブパーク内にオープンし、リアルなジオラマと巨大なスクリーンに映し出される美しい映像が話題の人気スポット、奄美大島世界遺産センターをご紹介します。

協力：奄美大島世界遺産センター管理運営協議会、奄美市、瀬戸内町、有限会社アーマイナープロジェクト
文・空撮：惠 枝美　撮影：惠 大造

奄美大島が世界自然遺産に登録された2021年7月26日の、ちょうど１年後となる2022年7月26日に奄美大島世界遺産センター（以下、センター）はオープンしました。

奄美大島に住んでいても、世界自然遺産の森に入ったことのない方も多いと聞きますが、恥ずかしながら、筆者も本誌に関わるまで森に入ったことはありませんでした。畏敬の念と言えばかっこいいのでしょうが、「森の楽しみ方を知らない」のが正直なところ。

そんな【森初心者】にこそ足を運んでいただきたいのがこのセンター。細部まで作り込まれたリアルなジオラマで貴重な森を疑似体験しつつ、わかりやすい展示で森の魅力を知ることができます。また、巨大なスクリーンに映し出される美しい映像は圧巻！

さらに、鳥のさえずりや夜行性の多い島の貴重な生物たちの息づかい。そして雨天までもを、短時間のうち光と音で再現しているので、ここにいるだけで様々な森の表情を体験できます。

そんな素晴らしいセンターについて、岡村事務局長にお話を伺いました。

インタビュー

センターについて教えてください

「世界自然遺産に登録された奄美の自然の価値や大切さを感じることで、持続可能な観光につなげていただくための観光拠点施設です。また、世界自然遺産に関わる行政や関係機関の取組やルールを情報発信する役割もあります。」

奄美大島世界遺産センター管理運営協議会とはどのような組織ですか？

「この建物は環境省が作った建物で、環境省・鹿児島県・奄美大島にある５市町村・館内の物販事業所の株式会社ＳＱ（店舗名フラット）で構成されたものが管理運営協議会です。」

岡村さん以外にも職員はいらっしゃいますか？

「はい。僕が奄美市からの出向で、あと一人、（四町村の持ち回りで）一期目は瀬戸内町から派遣されており、協議会の雇用と、環境省雇用の職員をあわせて４名でシフトを組み、常勤している環境省３名の協力をいただきながら来館者の対応を行っております。」

読者へメッセージをお願いします

「当センターはジオラマや映像、そういうもので皆さんに喜んていただいてると思いますが、入り口の方には説明書きがあり、また、世界遺産とは何か、行政の取組等やルールなどについても書かれていますので、あわせて見ていただけたら嬉しく思います。
ぜひ、奄美大島遺産センターで奄美大島の魅力を感じて、持続可能な観光につなげていただければと思います。これからもよろしくお願いします。」

ありがとうございました。

年齢性別問わず楽しめて、しかも入館無料です。
次のコーナーでは、そんな魅力たっぷりのセンターから、推しスポットを三つ、岩元事務局次長に教えていただきました。

フォトギャラリー

テープカット

2022年7月22日に開催された奄美大島世界遺産センターのオープン記念式典とお披露目会より