奄美探訪 奄美図書館 写真

奄美図書館

【連載6回】
何も理解できないまま情報におぼれる毎日-そんな時代だからこそ…

画像奄美探訪ロゴ

なぜまち中心部に出現した新たなランドマーク。 高鳴る胸の鼓動を押さえつつエントランスへ。
いざ探訪-

素晴らしき本の世界へ

館内は明るく落ち着いた雰囲気。恥ずかしな がら記者も初来館ということで、まずは、「利用者登録・検索・閲覧・借り出し」まで体験させていただきました(ページ下写真参照)。

論文製作のために都立図書館に通った昔を思 い出します。調べ物に便利なだけでなく、思索 にふける人々と静かな時間を共有する空気がとても心地よいのです。

1階の児童閲覧室で、お子さん連れのお母さんから話を聞くと、広々とした環境で多くの本 を楽しめるだけでなく、スタッフさんの対応が 素晴らしいとのこと。同感です。

何でも知っているようで、何も理解できないまま情報におぼれる毎日-そんな時代だからこそ、情報の洪水の中から、選りすぐり、整理し、保存してくれる図書館の存在意義は大きい。第 一級の図書館に歩いて通えるなぜまちの環境って本当に素晴らしいと思います。

生涯学習の新拠点

奄美図書館は、生涯学習の新たな拠点としての役割も担っています。4階の放送大学学習室では、充実した設備で授業を視聴でき、近いうちに単位認定試験も受験できるようになるとのこと。誰でも室内視聴可能です。

また、150名余りを収容できる研修室では 「あまみならでは学舎」なる生涯学習講座が実施される他、ボランティア養成講座、郷土研究会などが盛んに行われています。

ミュージアム

奄美図書館は、もう一つ「博物館」という機能も併せ持っています。

階の郷土コーナーでは、一堂に会した郷土 資料を閲覧可能なだけでなく、復帰運動に関する貴重な資料なども展示されています。

また、今回、特別にご案内いただいた書庫のキャパは何と20万冊。中でも、特別書庫には 復帰運動に関する公文書や署名などの原本(!)が大事に保管されています。

地域が創る図書館に

数々の名著とヤポネシア論などを通じて初代館長が残してくださった功績は、島ッチュのアイデンティティのベースとして今も生きていると思います。

しかし、この素晴らしい図書館を中身が伴った施設に成長させることができるのは、やはり地域に住む私たちしかいないのだと思います。

船を模してデザインされたという奄美図書館。黒潮を割ってヒスパニオラ号よろしく宝島を目指し進むのなら、舵を切るのは私たちでなければ。

帰宅して、すぐ妻に声をかけました。

「今度の休み、図書館に行こう!」

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  1. 奄美図書館全貌
  2. 入口左手に広々としたスペースが広がる児童閲覧室
  3. 名作が生み出された空間も再現した島尾敏雄記念室
  4. 開放感たっぷりの吹き抜け部
  5. 通常は公開されていない書庫
  6. 特別書庫内の蔵書

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この記事は平成21年7月発行のマチイロマガジン9号より転載しました。
掲載している情報は全て取材当時のものとなります。

鹿児島県立奄美図書館

  • 〒894-0016 鹿児島県奄美市名瀬古田町1番1号
  • 0997-52-024

https://www.library.pref.kagoshima.jp/amami/