島イロ図鑑 #001

島イロ図鑑

奄美の自然の中で見つけた色を、書き手の想いにのせて綴るストーリー。土の香り、風のニオイ、波の音、光線のめぐみを感じるエッセイをお届けします。

「夏の海」

和色名:新橋色【しんばしいろ】
Color Code: #59b9c6
RGB: R89 G185 B198
CMYK: C55% M7% Y0% K22%
新橋色

奄美の海の色は本当にカラフル。ブルー系、グリーン系、グレー系が様々に交じりあい、美しいグラデーションをわたしたちに見せてくれます。海の色と言うのは、水の色だけではなく水中に含まれるプランクトン、底の砂の色や地形、サンゴ、海藻、そして太陽の光線によって変わります。

夏の奄美の海がとりわけ美しいのは、太陽光線の強さのおかげです。入道雲をしたがえた真っ青な青空の下、美しいエメラルドブルーの海がリーフの中に広がります。海の青さを楽しむのであれば、ビーチの水辺から見るのではなく、近くの少し小高いところに立って眺めると青のグラデーションが楽しめますよ。逆に、シュノーケリングで潜ってみる海中の水の色も素敵です。

奄美には、それぞれのビーチによって特有の海の色があって、土盛ブルー、嘉鉄ブルー、実久ブルーなどと、その土地の名前を付けて呼ばれています。みなさんも自分の好きな海の色を探しに、夏の海に行ってみませんか?

今回私が選んだ色は「新橋色(しんばしいろ)」。明治の後期に東京の新橋の芸者さんたちの間で流行した色と言われています。わずかに緑がかった薄い青色は、まさに奄美のエメラルドブルーの海の色に見えます。

このエッセイは平成29年8月発行のマチイロマガジン46号より転載しました。

かつ しんいちろう 昭和39年生まれ。奄美市入舟町出身。サイバー大学IT総合学部教授、NPO法人離島経済新聞社理事、鹿児島県奄美市産業創出プロデューサー。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう