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お母さんたちのクチコミから農林水産大臣賞の受賞へ! 赤木名キムチ工房

赤木名キムチ工房賞状

2011年、奄美大島初の農林水産大臣賞を受賞した「パパイヤもずくキムチ」。おかずに、おつまみに手軽に食べられると評判で、島ではかなり有名ですよね。お土産に買っていく人も多いでそうです。

赤木名キムチ工房

今回は赤木名キムチ工房のキムチづくりの現場へお邪魔して、秘密や裏話をたくさんお聞きしました。

 

奄美大島名物!パパイヤもずくキムチの実力

パパイヤの歯ごたえ、もずくのプチプチした食感。奄美のパパイヤやもずくのしっかりとした食感が驚くほどキムチに合って、次々とリピーターを増やしているのが「パパイヤもずくキムチ」です。とんがった辛さでなく深い旨味のある辛さで、若者からお年寄りまで幅広い層に人気を博しています。

エニさんのキムチは2007年から本格的に商品化、2010年「かごしま☆オールスターズ弁当コンテスト」水産部門で最優秀賞に輝きました。

エニさんのキムチは、工房で作ったらすぐに販売され、お客さんの手元に届きます。寝かせる必要はありません。商品のパッケージに、賞味期限は2週間と記されていますが、実は何年経っても食べられるそうです。本場韓国では、経過年数によって変わる味を楽しむ人も多いんだとか。

 

涙目の工場見学

取材した日に作っていたのは、はくさい・きゅうり・大根のキムチ。食べやすい大きさに刻んだ野菜に、大量の唐辛子が混ぜられます。よく見るオレンジではなく、真紅の唐辛子です。これは韓国から仕入れているこだわりの唐辛子で、天日干しされたもの。普通の唐辛子に比べて、旨味がきちんとあり、ただ辛いだけじゃないのが特徴だそうです。

赤木名キムチ工房

続いて投入したのは三温糖。

「最初は黒糖で試してみたけど、黒糖の塊が野菜を傷つけるばかりで溶けなかったのね。で、粉黒糖だとさとうきびの味が出すぎちゃってだめだった。だから三温糖を使ってるの。韓国では、水あめやフルーツ、はちみつを使う人が多いですね。」

そしてあみの塩辛、いわいのエキスを投入。これらも韓国から取り寄せています。

説明を聞きながら、大きな容器の中で混ぜられていくキムチ。段々と具材と薬味が絡み合い、色が変わってきました。時間が経つごとに、粘り気やツヤが出てきます。

赤木名キムチ工房

「ねばねばするのはネギが入ってるから。ツヤはお砂糖の照りね。」

そんな話を聞いてるうち、エニさんも聞き手も目がしぱしぱ。唐辛子が目に染みるんです。

「目にしみるでしょ。風邪ひいた時なんて地獄よー!」
と涙目ながら笑っているエニさん。とにかく明るくてお話し好きみたいです。

全てを混ぜ終わったら、すぐに計って袋詰め。野菜から水分が出るので、記載より少し多めに詰めるんだそうです。マシンで真空にした後は、シールを貼って完成です。

 

韓国人も手作りしなくなってきたキムチ

赤木名キムチ工房

韓国でもともとキムチ作りをしていたのですか?との質問には、意外な答えが返ってきました。

「実家でキムチ作ったことなんか、ほとんどなかったよ。まわりの人たちも、キムチを作るんじゃなくて買う人が多いと思います。最初はお母さんに色々聞きながら、工夫しながら作ったよね。奄美と韓国の気候はずいぶん違うから、塩加減とかも難しかった。キムチは、塩の加減が大切。野菜の状態や、季節に合わせて塩の量を変えないといけないんです。だからいつも目分量。その都度味見して、調整しているから、決まった分量はありませんね。」

他にも、商品開発までのお話しを聞いてみると……

「以前、もずくを奄美産以外のものでやっってみたんです。したら、ドロドロになっちゃったんです。奄美産のもずくは、しっかりとして歯ごたえがあるんですよ。」
と教えてくれました。




キムチ販売のきっかけはママ友のクチコミ

エニさんが奄美大島へやってきたのは、平成10年。妊娠7ヶ月の頃でした。

家族や親せき、友人や知り合いも誰もいない奄美大島へやってきたのは、エニさんの旦那さんが患っている喘息治療のためでした。

内地に住んでいた時とは比べものにならない澄み切った空気で、大量に飲んでいた薬もほとんど必要なくなったといいます。しかし現在では、長年の薬の副作用により、県内の病院に入院中だそうです。

「知り合いも親戚もいない、おまけに外国人だからね。お祝いやお悔み、集まりなどに積極的に顔を出してなんとか溶け込んだよ。商売をしようなんて考えてもいなかった。でも、だんだんみんなに溶け込めるようになって、島の人たちのあたたかさに涙が出ることもありました。

そんな中、子育てしているお母さんたちの集まりでキムチを作ったら評判になったの。ちょくちょく頼まれて作るうちに、ママさん仲間の間で口コミで広がって……

だから、商売用というより、おすそ分け用という感じで作っていましたね。作った先から電話注文が入り、売り切れという感じが多かったかな。そこで、これはいけるかもしれないと思って商売を始めました。最初は冷蔵庫もない、工場もないという状態からだったんですよ。」

 

乞うご期待! 秘密の新商品とは?

kimuti_012a旦那さんの入院などがあり、去年は思うように事業を進められなかったというエニさん。しかし、まだまだ将来の野望があるようです。

そのひとつとして、考案中の新商品があるんですが、詳細は秘密とのこと。今年中には商品化して販売予定です。すでにいろいろと試食してもらい、大好評だったそうですよ。新商品には、ナリ味噌を使うそうですが……これ以上は今後のお楽しみということで!

「エニちゃんの食べたら、他のキムチ食べられないねー」というお客さんの声がとても嬉しいというエニさん。商品に絶対の自信を持ち、自分の手できちんと商品を売りたいと考えているそうです。

材料にも、作り方にも、保存にもすべてにこだわったエニさんのキムチ。ぜひみなさんも味わってみてください。

 

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泥ぬ マコ doronu mako
奄美市笠利町で夫、娘、犬とともに暮らす34歳。奄美大島に移住して4年目に突入。お店・企業・場所など気になるところにお邪魔しては、あれこれと聞きだし記事にしています。人の生き方、仕事の仕組み、考え方などなど、自分の知らない世界を知りたいと思っています。 フリーランスでライター・編集・画像作成などを請け負い生活中です。ホームページやブログの記事作成、PR文章、コピーライティング、LP、編集、企画・構成、台割・ラフ、チラシ、広告・名刺、ショップカード、バナー・などなど何でもお仕事募集しています!お気軽にご連絡ください。
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